政治学研究の方法に関する書籍

学部のゼミテキストとしては、伊藤修一郎『政策リサーチ入門』を使っています。

あとまだ使ったことはないですが、『

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』も政治学研究の方法を網羅した和書です。

大学院生なら上と合わせて、ヴァン・エヴェラ『政治学のリサーチ・メソッドメソッド』にも目を通してほしいですね。

 

その上で英語の教科書にも目を通しておいていただきたいものです。

例えば、Halperin and Heath, Political Research  は認識論や存在論など社会科学に関する哲学的な議論+質的研究方法についても紙幅が割かれているので、いわゆるポリサイがお嫌いな人にもよいかもしれません。

アメリカでいわれるところのポリサイ的な教科書としては、

Political Science Research Methods

ですが、これは今秋に新版が出る模様です(ささもたん先生のご教示多謝)。これも割と痒い所に手が届く感じの教科書です。

また他に割と評判が良く、より計量分析に即しているのは

The Fundamentals of Political Science Research 3rd. Edition でしょうか。計量嫌いの人には受け入れがたいかも。

今井耕介先生の『社会科学のためのデータ分析入門

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 』はもともとプリンストン大学の学部生向けのテキストで、統計ソフトのRを使ったデータ分析の入門書です。私は去年大学院生向けの授業で取り上げました。

ゲーム理論的な政治学に関心がある人は、浅古泰史先生の2作、『政治の数理分析入門』『ゲーム理論で考える政治学 -- フォーマルモデル入門』 をまず読むのがよろしいかと。

 

いただきもの2

現代日本社会の権力構造

現代日本社会の権力構造

  • 作者: 浅野正彦,ジル・スティール,マリー・トーステン,キャサリン・テグマイヤー・パク,武田宏子,秋吉美都,グレゴリー・プール,中村真由美,小笠原祐子,今井順,グラシア・ファーラー,池田謙一,竹本圭祐,グレゴリー・W・ノーブル,デニス・パターソン,ヒジノ・ケン・ビクターレオナルド
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 2018/10/03
  • メディア: 単行本
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著者の浅野正彦先生,ジル・スティール先生より頂戴しました.政治学者による久々の権力分析かな.読むのが楽しみです.

いただきもの1

維新支持の分析 -- ポピュリズムか,有権者の合理性か

維新支持の分析 -- ポピュリズムか,有権者の合理性か

同僚の善教将大先生からいただきました.無事出版になってよかった.ちょうどいい時期に出ましたね.内容についてはいろいろまた議論を呼びそうですが,それもまた楽しみ.

いただきもの

執筆者の松田憲忠先生,岡田浩先生,京俊介先生,白崎護先生,丹羽功先生よりいただきました.
ありがとうございます.

いただきもの

著者の佐々田先生よりいただきました.面白そうな本です.読むのが楽しみ.