政治学研究の方法に関する書籍

学部のゼミテキストとしては、伊藤修一郎『政策リサーチ入門』を使っています。

あとまだ使ったことはないですが、『

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』も政治学研究の方法を網羅した和書です。

大学院生なら上と合わせて、ヴァン・エヴェラ『政治学のリサーチ・メソッドメソッド』にも目を通してほしいですね。

 

その上で英語の教科書にも目を通しておいていただきたいものです。

例えば、Halperin and Heath, Political Research  は認識論や存在論など社会科学に関する哲学的な議論+質的研究方法についても紙幅が割かれているので、いわゆるポリサイがお嫌いな人にもよいかもしれません。

アメリカでいわれるところのポリサイ的な教科書としては、

Political Science Research Methods

ですが、これは今秋に新版が出る模様です(ささもたん先生のご教示多謝)。これも割と痒い所に手が届く感じの教科書です。

また他に割と評判が良く、より計量分析に即しているのは

The Fundamentals of Political Science Research 3rd. Edition でしょうか。計量嫌いの人には受け入れがたいかも。

今井耕介先生の『社会科学のためのデータ分析入門

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 』はもともとプリンストン大学の学部生向けのテキストで、統計ソフトのRを使ったデータ分析の入門書です。私は去年大学院生向けの授業で取り上げました。

ゲーム理論的な政治学に関心がある人は、浅古泰史先生の2作、『政治の数理分析入門』『ゲーム理論で考える政治学 -- フォーマルモデル入門』 をまず読むのがよろしいかと。