Healy(2019)読書メモ(1)

 

Data Visualization: A Practical Introduction

Data Visualization: A Practical Introduction

 

 良書であり、websiteも充実していて(https://socviz.co/,

GitHub - kjhealy/socviz: Support files for a data visualization course and book

素晴らしいのだが、これで日本の大学生に教えるとするといろいろ引っかかる点がある。

1.Githubを使った教材のインストール

 日本の大学の情報環境ではproxy serverが使われていることが多い。これがGithubを使うときに引っかかることがある。具体的には教科書のxviiiにある

devtools::install_github("kjhealy/socviz")

がエラーを吐く。

 ちなみにproxyの外にある環境でも上のスクリプトではダメで、

devtools::install_github("kjhealy/socviz",host = "https://api.github.com")

なら動いた。

 学生に大学内のPCで使わせる場合は、

https://github.com/kjhealy/socviz

にアクセスさせて、右側に表示される"Clone or download"のボタンを押させ、

"Download ZIP"を選択させることで関連ファイルを読み込ませることになるだろう。ダウンロードしたファイルは当然、working directoryにコピーさせる必要がある。

 学生にRStudioをインストールさせた上で、コピーしたファイルの中から、.socviz.RprojをRstudioに読み込ませれば教科書にあるスクリプトやデータが使えるようになる。

 

2.十分な説明なしにデータを使わせるところが散見される。

 今見つけているのはpp.88-89(https://socviz.co/groupfacettx.html#avoid-transformations-when-necessary)

。p.88にある入力

titanic

はおそらくこれだけを入れてもエラーが出る。よって先ほどダウンロードしたzipファイルにあるdataフォルダの"titanic.rda"を作業フォルダに保存して読み込んでやる必要がある。RStudio上からは、File -> Open File でデータを選ぶ。p.89のoecd_sumについても同様。これが教科書には書いていないので、R初心者は戸惑うだろう。

(続)