From Atlanta with Love

 今,アトランタで開催されているSouthern Political Science AssociationのAnnual Meetingに来ています(といっても今日で終わりなんですけど).
 アメリカ南部に基盤を置いた学会なので,研究テーマが人種や宗教,それにジェンダーに関わるものがかなりあります(この学会の会長は黒人女性).なのでいきおいSouthern Politicsのホットな問題に比重を置いた実証研究が多く報告されています*1.そういう意味では社会(経済)的変数が重視されています.
 投票行動の報告を見ても,SUNY的なごりごりの心理学的研究は多くないですし,APSAにありがちな数理だけの報告もほとんど見当たらない感じです.

 なお,報告論文はwebsiteにupされているというのがこの手のアメリカにおける学会のタテマエですが,残念なことに実際はあまりupされていません.なので,報告を聴いてどうしても読みたいと思ったら,報告者に直接請求することになります.
 学会は今日までなので,明日帰国の途につきます.

*1:Ian Shapiro言うところのproblem-driveな研究が多いといっていいのかも.