今日も図書館

　論文もいくつか拾ってきたのですが，ここではあげないでおきます．
　昨日のコメントでご指摘いただいた

世界60カ国 価値観データブック

をゲット．
　あとはポピュリズム関連で

Liberalism Against Populism: A Confrontation Between the Theory of Democracy and the Theory of Social Choice

これはもともと1982年にW.H.Freeman and Companyから出ていたもの．内容に変更は無いとその翻訳書森脇俊雅訳『民主的決定の政治学―リベラリズムとポピュリズム』芦書房，1991年には書かれてありますが*1．
　ライカーはこの本の中で，リベラル＝マディソン主義 VS ポピュリスト＝ルソー主義として対立軸を立てています．リベラル（マディソニアン）の見解では「投票の機能は政府担当者を制御することであり，それ以上のものではない」（邦訳書p.22）となっていますから，これはどちらかというとエリート民主主義的（Schumpeter的）な立場に思われます．これに対してライカーいうところのポピュリスト（ルソー主義者）は「人民の参加ゆえに民主的政府は人民の意志を実現する」（同p.23）と考えるので，参加民主主義的ですね．
　他にはこんなものを借りてきました．

Populism (Concepts in the Social Sciences)

The Challenge of Populism: The Rise of Right-Wing Democratism in Postwar America

Labour and the Money Power: Australian Labour Populism, 1890-1950

Populism in Peru: The Emergence of the Masses and the Politics of Social Control

フジモリ時代のペルー―救世主を求める人々、制度化しない政治

Southern Politics in State and Nation

　しかしポピュリズムと名のつく本って山ほどありますね．ナナメ読みするしかないな，こりゃ．

*1:どうしてこの訳書amazonにないのかな．芦書房のwebsiteにもないし絶版？