研究会にて

ゲームとしての官僚制

ゲームとしての官僚制

についての製作裏話を著者の曽我さんからうかがう.参加メンバーの頭のキレのよさに脱帽.自分では思いもつかなかった論点が次々出てきて,とても刺激的だった.
 研究会で言われて気づいたが,確かにアメリカにおいてゲーム理論を用いた政治学研究数あれど,本書のようにそれを体系的に進めて理論化していこうという本はアメリカでさえ見たことがない.たいていはトピックごとにピースミールなモデルが紹介されているだけで,モデル相互の関連が論じられたのを見たことはない(って私自身,大して見てるわけじゃないんですけどね).
 本書が英訳されたときどういう評価がなされるのかはとても興味深い.