「interestingなことと市場」,もしくは「君こそスターだ」

 熱血な編集者さんからメールを頂いて,お目にかかる前の準備運動としてこんな本に目を通した.

数理社会学入門 (数理社会学シリーズ)

数理社会学入門 (数理社会学シリーズ)

.前から買ってはいたんだけど,きっちりとは読んでいなかった.興味深い論文がたくさんあって,とてもpromisingでexcitingなフィールドである.数理経済学のほうでもゲーム理論研究者を中心に多くのアウトプットが出ているし,政治学においても皆様すでによくご承知のように
ゲームとしての官僚制

ゲームとしての官僚制

がでていて,数理的アプローチによる社会科学がBig Waveを形成しつつあるように思える.2年間くらい休職して数学勉強しなおしたいなあ.
 数理に限らず,政治学関連では現在いろいろなプロジェクトが胎動していて,これらが形になってくるとなかなか楽しそうなのだけれど,それらが本として出版されたときにどれだけの支持をマーケットから獲得できるのかは私には見当がつかない.研究者としては研究のプランを練ることは無上の喜びなのだけれど,それを形にしていく過程は苦行の連続だし,形になってもそれを面白がってくれる人が少ないと,やっぱりさびしい.
 やっぱりスター・プレイヤーが必要ですね.