サーヴェイへの参加による投票行動への影響

Granberg, Donald and Sören Holmberg. 1992. "The Hawthorne Effect in Election Studies: The Impact of Survey Participation on Voting." British Journal of Political Science 22(3):240-7.
 スウェーデンのデータをもとにして、pre-election surveyの参加者とpost-election surveyの参加者との間で投票率を比較すると、前者が有意に高いという結果を出している。同時に政治的関心の高い層ではこのような効果が弱いことも示している。従属変数を測定するために、投票したかどうかについての回答を用いるのではなく、実際の投票記録を使えるあたりがすごいというかなんというか。
 レビュー部分も有益。今から15年前の論文なわけで、この分野におけるその後の研究動向をきちんとフォローしておかないとなあ。