ゼミはまだ残っているが.
物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 (角川oneテーマ21)
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 新書
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帰宅したら本が2冊来てた.どちらも最初は生協で注文しようと思っていたのだが,手続がめんどくさいし,来るまで時間がかかるので結局アマゾンを利用.
1冊はこれ.
Event History Modeling: A Guide for Social Scientists (Analytical Methods for Social Research)
- 作者: Janet M. Box-Steffensmeier
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2004/06/03
- メディア: ペーパーバック
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もう1冊はこれ.
- 作者: 本田宏
- 出版社/メーカー: 北海道大学図書刊行会
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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本書は政治的機会構造の概念を用いて,日本の原子力をめぐる政治過程を分析した研究である.政治的機会構造の概念は魅力的だが操作化が難しい.自分の研究にどう応用したらいいのか,まだわからないでいる.この本を読んでもまだわからない.
しかしながら,今後の日本の政治参加研究において制度や構造から分析する視点は必要だと思う.行動論的分析は結局,有権者の心理かペイオフに行動を還元してしまう.しかし重要なのは,そのような心理や計算を成立させているマクロな構造や制度である.しかるにこれは行動論的分析の射程からはずれてしまう.結果として行動分析と構造分析の間に橋がかからない.これをなんとかしないと,政治参加と社会運動とを統一の視座にすえて体制を分析することができない.これをなんとかできんもんかな,というのが常に私の念頭にあるのだが,まだまだしばらくかかるなあ.誰か若くて優秀な人が代わりにやってくれてもいいんだけど.