これまた遅まきながらだが,
- 作者: 川崎泰資,柴田鉄治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/12/21
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ただ読んでいて気になったのは「ジャーナリストとしての志」の強調.現役の記者たちがこれを説得的と感じて素直に受けとめてくれるのだろうか.志なくして何のジャーナリズムかというのはそのとおりと思うけれど,精神主義で戦いには勝てるなら苦労はない.http://www.videonews.com/sympo_jurisdiction2.htmlなどからも,ジャーナリストをめぐる状況はかなり厳しいように思われる.新聞じゃ書かせてもらえないから『週刊金曜日』で書かせてくれという記者がいるっていうんだものね.だったら対抗策を練らないと.
あと
エイリアンズ―論壇外知性体による「侵犯」的時評〈’03‐’04〉 (M2 (3))
- 作者: 宮台真司,宮崎哲弥
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- 発売日: 2004/10
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個人的には宮崎哲弥の
「日本の『憲法不全』の元凶は(中略)九条の空文化なんかにではなく,憲法訴訟そのものが少なく,まして裁判所が違憲判決を出す事例は数えるほどしかないという戦後司法の消極性にこそあるんだよ.これを打開するには憲法を改正して,裁判所の違憲立法審査権を格段に強化するか,あるいはドイツのように違憲審査専門の憲法裁判所を設立するのが手っ取り早いというのが私の考えなんですがね」(p.41)
が面白かった.でも権限与えればきちんと行使してくれるのかね?ちと不安.
ああ,自分の研究進んでないなあ.暑くてアタマ働かないや.