読書

21世紀の現実(リアリティ)―社会学の挑戦

21世紀の現実(リアリティ)―社会学の挑戦

一応読了.すっ飛ばして読んでいるところもあるので,隅からスミまでというわけではないが.しかし出版されて一月足らずで2刷なんてすごいなあとまずは感嘆.ある出版社の方が「本を読みたい人は減って,書きたい人ばかり」とぼやいておられたが,そんな中やっぱり売れる本をしかも学術書で書ける人は偉い.
 本書は基本的にゼミ生+ゼミOBの研究を宮台氏が終章で締めくくるという構成.Kゼミ本とどっちがいいかって?専門外の本についての評価は難しいのでパス.
 「共通前提の空洞化(島宇宙化)」というのは宮台社会学における1つのキー・ワードだと思うが,切実な問題だよなあ,ホント.学者同士でもあるもんね,そういうの.「宮台?あんなの学問じゃない」とかさ.
 あてにしあてにされるゲームからおりられないのに,あてにできるものがどんどん希薄になってきてるわけだから,ストレスがたまるわけですなあ.