- 作者: 平野貞夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: 単行本
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この本でもっとも興味深かったのは新進党解党の裏話.要は加藤幹事長−野中幹事長代理が,公明党と暴力団の関係をネタに脅したことなどをはじめ,新進党内外の小沢包囲網によって解党を余儀なくされた,というのがその主張.
一方的に公明党をたたいているわけではなく,その功績について評価している部分もある.ただ個人的にはやはり,税金を払わないでいい宗教団体が政党を作り,政権に入り税金の使い道について決めている現状には抵抗感がありますなあ.みなさんは気になりませんか?
ラジオ番組出演前にそんな話や,新聞社が聖教新聞などの印刷を請け負っている関係で公明党批判が弱いと言う話をすると,ラジオのスタッフの方から自分たちも同様であると言う趣旨のご発言.番組ではその辺あまりふれないでほしいという希望もそれとなく.
差別問題の研究者が節をまげて麻原の娘を入学させないのも,一般受験者というスポンサーを逃がしたくないからだし,小選挙区から立候補する自民党議員の「比例は公明」ってのも一緒.研究費の供給先を官僚に抑えられていたら,研究者が官僚と喧嘩するのはよほどの場合に限られる.あるセンセイは○○省と喧嘩しているが××省とは喧嘩しないようにしてる,とか.喧嘩するにもロジスティックを確保してからでないとできないのである.いやいや世知辛いやね.