Kindleで読みました.自衛隊の海外派遣に伴って,海外で戦争に巻き込まれて自衛官が亡くなるリスクが大きくなったわけですが,そのことに日本人がきちんと向き合えていないという筆者の問題意識に共感を覚えます.
内容について詳細に立ち入ることは避け,本書の指摘で個人的に興味深かったことを2点ここではあげるにとどめます.1つは「自衛隊を活かす会」において,防衛官僚OBと共産党幹部経験者が共に問題意識を共有し活動しているという事実の指摘(第2章),もう1点は特攻が自己啓発や研修のツールとして利用されていること(第3章,第4章)についてです.
これらの点に限らず理解を深めるために,そのうち井上先生をお招きしての読書会などしてみたいくらいです.今はZoomもありますしね.